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ネットにはない情報が彼女を変えた
彼女は、うれしくて泣いたようです。
私はどうしてうれしかったのかを聞きました。
すると、思いもよらない考察が彼女から聞くことができました。
彼女は、ネットには全てがあると信じていた。
だからこそ、外に出る必要性なども無いと感じていたのです。
それが、膨大な本に囲まれて、気が付いたようです。
ネットには、多くの人間が書評などを行っています。
誰かが言ったから買う、とか、Amazonで人気だから買う、とか。
そういう集合知によって発生する付加価値が、ネットにはほぼ必ず付いてきます。
Googleから検索するという、たったそれだけの行為でも、検索順位と言う付加価値が付いて回ります。
逆に本屋と言うのは、ほぼ全ての本が平等であり、どれを買うかは本人が調べ、考え、選び、そして購入に至ります。
本屋の面白さはここにあると私は思っています。
だれもお勧めしないような本でも、自分が見て、ほしいと思う本はたくさんあるのです。
彼女は帰りの車の中、この事に気が付いてもらえたようで、現実世界の1つの自立行為(本を誰に何も言われず買う行為)に、ある種の感動を覚えたと言ってくれました。
ありがとうありがとうと、何度も何度も言ってくれましたが、私は所詮ただ紀伊国屋を紹介しただけで何もしていません。
彼女自身が、情報に飢えるというニーズが発生したのも、こうした現実の中にある情報の欠落から来たものだと私は思います。
私はそのニーズに、たまたま答えれたに過ぎません。
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ニートの19歳女の子を札幌『紀伊国屋』に連れてったら感動して泣かれた話*ホームページを作る人のネタ帳 (via syumari) (via takkkun)
今度は東京のジュンク堂に来い