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- 大石哲之のノマド日記: 就活うつ自殺:「甘ったれるな」も「全員が正社員になれる社会を」も両方違う。 (via gmdrayt)
就活自殺には立場のちがう2つの言い分があるように思える。
「甘ったれるな!就活ごときで、何をいっている、社会にでたらもっと辛いことに向き合う必要がある」
といった、高度成長脳による”努力がたりない若者”という視点での見かた。
一方で、
「普通の学生が、普通に正社員の仕事につけるべき。会社は若者の雇用を支える義務がある。差別なく、普通の若者を正社員で雇用せよ。」
といった社会党脳による “企業は雇用を守れ” みたいな思考。
これは、両方ともおかしいと思う。願望でしかない。
産業構造の変化は、個人の努力でなんとかなる域を超えているし、だれもを正社員にせよシュピリッヒコールを上げても叫んでも何もかわらない。
仕事が無いということではぶっちぎりの先進国のヨーロッパでは、若者が就職できないということのほうが当たり前で、就職できるほうが珍しい。スペインでは若者の失業率は40%だ。
ベトナムやカンボジアなどのバックパッカー宿に止まると、客のほとんどがヨーロッパからの若者だ。彼らに、仕事は何をしているのかと聞くと、殆どの人が失業中と答える(苦笑)。
大学を卒業したが仕事がないので、「しばらくアジアで遊んで、景気がよくなったら国にもどって仕事を探すよ」みたいなかんじで1年くらい旅をしているひとも多い。
日本からしたら、なんだそれとう世界である。
彼らは、学校を卒業してどうせ仕事なんて無いというのが常識になっているため、
仕事がなくても、追いつめられることはない。悠々自適に旅行して楽しんでいる。
- 大石哲之のノマド日記: 就活うつ自殺:「甘ったれるな」も「全員が正社員になれる社会を」も両方違う。 (via gmdrayt)